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足の悩み

※掲載している内容は一例であり、すべての方に同じ効果が出るとは限りません。症状や足の状態には個人差がありますので、詳しくはご相談ください。

​凹足

凹足(おうそく・ハイアーチ)ってなに?

「凹足(おうそく)」は、足の土踏まず(アーチ)が必要以上に高くなっている状態をいいます。
英語では「ハイアーチ(High Arch)」と呼ばれることもあります。

一見「アーチが高い=良いこと」と思われがちですが、実は足にかかる負担が大きく、さまざまな不調につながる原因になります。

凹足になるとどうなるの?

  • ✔ 足の裏の一部(指・かかと)にだけ体重が集中する

  • ✔ 歩くときや運動中に足が疲れやすく、痛みが出る

  • ✔ 足の外側がよく痛む、くじきやすい

  • ✔ タコ・魚の目ができやすい(特に前足部)

  • ✔ 靴が合わない、インソールが浮いてフィットしにくい

土踏まずが高いため、接地面が少なく、衝撃を吸収しにくい構造になっているのが凹足の特徴です。

原因はなに?

凹足は、偏平足とは逆に「足の甲が高く、アーチが過剰に形成された状態」で、以下のような原因があります。

  • 生まれつきの足の構造

  • 神経や筋肉の異常(遺伝性の要因)

  • ふくらはぎや足の筋肉の緊張・バランスの崩れ

  • 捻挫や外反足の影響で二次的に起きる場合もある

アーチが高いことで、足の構造に柔軟性がなくなり、衝撃をまともに受けやすくなります。

 

どうやって対策するの?

凹足のケアで大切なのは、「クッション性」と「バランス補正」です。

✅ 土踏まずをしっかり支えたインソール
✅ 前足部と踵にかかる圧を分散させる設計(パッド配置)
✅ 足裏・ふくらはぎの筋肉をほぐすストレッチ・リリース
✅ 歩き方の見直しや靴選びのアドバイス

✅ 痛みがひどい場合は整形外科で相談を

外反母趾

外反母趾(がいはんぼし)ってなに?

足の親指のつけ根が内側に出っ張って、指先が外側に曲がってしまう状態を「外反母趾」といいます。
見た目だけでなく、靴を履くと痛みが出たり、歩きにくくなることもある、身近で厄介な足のトラブルです。

 

外反母趾になるとどうなるの?

親指が曲がることで、足のバランスが崩れ、全体に負担がかかってしまいます。

✔ 靴を履くと親指のつけ根が痛む
✔ 親指が人差し指に重なってくる
✔ 足の裏にタコや魚の目ができやすくなる
✔ 指先で踏ん張れず、つまずきやすくなる
✔ ひざや腰、姿勢のトラブルにもつながる

特に、ヒールやパンプスを履くことが多い女性や、関節がやわらかい子どもに多く見られます。

原因はなに?

外反母趾の主な原因は、「足のアーチが崩れること」と「合わない靴を履き続けること」です。

先天的な原因(生まれつき)
 → 骨格の形や関節のゆるさによって、なりやすい人がいます。

後天的な原因(あとから)
 → 先の細い靴・ヒール・足に合わない靴を履き続けることで、親指に外向きの力がかかり続けます。
  また、筋力の低下や加齢、体重増加も進行を早める要因です。

 

どうやって対策するの?

 

外反母趾は、軽度のうちにケアすることがとても大切です。進行すると手術が必要になることもあります。

✅ 足の形に合った靴を選ぶ(つま先にゆとりを)
✅ インソールでアーチを支えて足の崩れを防ぐ
✅ 親指を広げる・動かすトレーニングをする
✅ 必要に応じて装具・サポーターを活用する
✅ 痛みがひどい場合は整形外科で相談を

​内反小趾

内反小趾(ないはんしょうし)ってなに?

「内反小趾」は、足の小指が内側(足の中心側)に曲がってしまう状態のことです。
いわば、外反母趾の小指バージョンのようなもので、目立たなくても痛みや靴の圧迫による不快感を感じやすいトラブルです。

内反小趾になるとどうなるの?

  • ✔ 小指のつけ根が靴に当たって赤くなる・痛む

  • ✔ 幅が狭い靴・パンプスで特に痛みやすい

  • ✔ 外反母趾と同時に起こることがある

  • ✔ 小指の向きが内側に入り、第4趾と重なってくる

  • ✔ タコ(胼胝)や魚の目ができやすくなる

「小指が痛いのに、病名がわからなかった」という方の多くがこの症状です。

原因はなに?

内反小趾の主な原因は、足指のバランスの崩れや、靴による圧迫です。

  • 細くて先のとがった靴(パンプス・ローファー)

  • 足に合っていないサイズの靴を長期間履いている

  • 横アーチの崩れ(開張足)

  • 足の筋力低下・指が使えていない(浮き指)

  • 遺伝的な骨の形・歩き方のクセ

どうやって対策するの?

内反小趾は、靴選びと足指のサポートでかなり症状が緩和されます。

✅ 小指側にパッドを入れたインソールや補正用クッション
✅ 横アーチを支えるオーダーメイドインソールで負担を分散
✅ 足指をしっかり動かすエクササイズ
✅ 小指が当たらないゆとりのある靴を選ぶ(幅広・柔らかい素材)

✅ 痛みがひどい場合は整形外科で相談を

種子骨障害

種子骨障害(しゅしこつしょうがい)ってなに?

「種子骨(しゅしこつ)」とは、足の親指のつけ根(母趾球)の裏側にある2つの小さな骨のことです。
ちょうど、膝のお皿のように腱(筋)を守りながら、滑らかに力を伝えるクッションのような役割を果たしています。

この部分に繰り返しの衝撃や圧力が加わって痛みや炎症が起きる状態を「種子骨障害」といいます。

種子骨障害になるとどうなるの?

  • ✔ 親指のつけ根の裏側がピンポイントで痛む

  • ✔ 歩く・走るときに「ズキッ」と鋭い痛みが出る

  • ✔ 床や靴に当たると響くように痛い

  • ✔ スポーツ(特にジャンプやダッシュ)で悪化する

  • ✔ 厚めの靴やスパイクが痛くて履けない

放置すると、歩き方をかばって他の部位まで負担が広がる可能性があります。

原因はなに?

種子骨は小さな骨のため、繰り返しの負荷に弱く、以下のような条件で障害を起こしやすくなります。

  • つま先や母趾球に体重がかかりすぎる歩き方

  • 開張足・浮き指によって親指のつけ根に負担集中

  • 足裏の筋力バランスの崩れ

  • 硬い路面やスパイクによる衝撃

  • 体重増加やスポーツの急激な負荷

→ 特にスポーツ選手、バレエダンサー、つま先荷重の多い人に多く見られます。

どうやって対策するの?

種子骨障害の改善には、負担を分散させるインソール+炎症への配慮が重要です。

✅ 母趾球の圧を逃がすくり抜き加工したインソール
✅ 足のアーチを整えるオーダーメイドインソールでバランス補正
✅ 一時的に運動量を調整し、安静+冷却(アイシング)
✅ 必要に応じて足底筋・ふくらはぎの柔軟性改善
✅ 痛みが続く場合は整形外科で画像評価(レントゲン・MRI)

ハンマートゥ
​クロートゥ

ハンマートゥ・クロートゥってなに?

ハンマートゥ(Hammer Toe)やクロートゥ(Claw Toe)は、足の指が不自然に曲がってしまう変形のことをいいます。
特に、第2〜5趾(親指以外)に多く、靴に当たったり、タコ・ウオノメができる原因にもなります。

  • ハンマートゥ:第1関節(PIP関節)が曲がり、指が槌のように見える変形

  • クロートゥ:第1関節と第2関節がともに曲がり、鉤(かぎ)状に強く曲がる変形

どんな症状が出るの?

  • ✔ 靴の中で指の甲が当たって痛い・赤くなる

  • ✔ 指の関節にタコ・ウオノメができる

  • ✔ 指が曲がって伸ばしづらい/重なってくる

  • ✔ 地面にしっかり接地できず踏ん張りが効かない

  • ✔ 歩くと疲れやすくなり、かばって膝や腰まで不調になることも

👉 進行すると脱臼や関節拘縮が起き、手術が必要になるケースもあります。

原因はなに?

ハンマートゥ・クロートゥの背景には、足指のバランス崩壊と、靴や歩き方の問題があります。

  • 開張足や浮き指で、足指が使えていない

  • 足に合っていない靴(細すぎる・先のとがった靴)

  • 足底筋や屈筋・伸筋のアンバランス

  • 関節リウマチや糖尿病などの病的要因(例外あり)

  • 高齢者や運動量の少ない方に多く見られる萎縮変形

→ 足趾の「屈伸バランス」が崩れ、縮んだ筋肉が指を引っ張ったまま固定されるようになります。

どうやって対策するの?

初期段階では、足のバランスを整える+指の自由な動きを取り戻すことで進行を防ぐことが可能です。

✅ 足趾が自然に伸びるよう、インソールで足裏バランスを調整
✅ 指の関節に当たらないような足あたりを工夫した靴や補助パッド
✅ タオルギャザーや足指ストレッチで拘縮を予防・緩和
✅ 広がった前足部や開張足に対するメタタタルサルパッドの活用
✅ 進行している場合は整形外科での装具療法・手術の相談も視野に

巻き爪

巻き爪(まきづめ)ってなに?

「巻き爪」とは、足の爪の端が内側に巻き込むように曲がってしまう状態です。
特に親指(母趾)の爪に起こりやすく、ひどくなると皮膚に食い込み、炎症や強い痛みを引き起こします。

進行すると「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼ばれ、歩けないほどの激痛を伴うこともあります。

巻き爪になるとどうなるの?

  • ✔ 靴に当たると爪の端が皮膚に食い込み、ズキズキと痛む

  • ✔ 爪の周りが赤く腫れる・膿が出る

  • ✔ 爪切りのたびに深爪をしてしまう

  • ✔ 歩き方がおかしくなり、足のほかの部位に負担がかかる

  • ✔ 医療機関やサロンで処置しても再発しやすい

 実は巻き爪の多くは、足の使い方や重心のかかり方が根本原因になっています。

原因はなに?

巻き爪は、爪そのものの問題だけでなく、足のバランスや靴・歩行習慣が大きく影響しています。

  • 浮き指やアーチの崩れで、指に体重が乗っていない

  • 先の細い靴や、つま先に圧迫のある靴を長時間履いている

  • 深爪(爪の端を切りすぎ)による再発連鎖

  • 歩くときに指が踏ん張れていない(かかと重心)

  • 加齢や病気による爪の変形・厚み

つまり、爪だけを処置しても、足の機能を見直さなければ根本解決にはなりません。

どうやって対策するの?

巻き爪の改善には、「爪の処置+足指がしっかり使える環境づくり」の両方が必要です。

✅ 足趾に体重が自然に乗るようにインソールで重心バランスを調整
✅ 浮き指・開張足をケアすることで、巻き爪の再発予防
✅ 正しい爪の切り方(スクエアカット)を指導
✅ 必要に応じて巻き爪補正(ワイヤーやプレート)と併用
✅ 靴の見直し(つま先に余裕があり、前すべりしにくい靴)

浮き指

浮き指(うきゆび)ってなに?

「浮き指」とは、立っているときや歩いているときに足の指が地面につかず、浮いてしまっている状態を指します。

本来、足の指はしっかりと地面をつかみ、体のバランスをとる役割を果たしています。
しかし、浮き指になるとその機能が低下し、体の不安定さや痛みの原因になることがあります。

浮き指になるとどうなるの?

  • ✔ 歩くときに指が使えず、つまずきやすい

  • ✔ 靴の中で足が前すべりして指のつけ根が痛くなる

  • ✔ 外反母趾・内反小趾・開張足を引き起こす

  • ✔ 膝や腰の不調、姿勢の崩れにまでつながる

  • ✔ 子どもに多く、運動中にバランスを崩しやすくなる

一見「ただ指が浮いているだけ」に思われがちですが、実際には全身に影響する足のトラブルです。

原因はなに?

浮き指は、以下のような生活習慣や足の構造的な問題で起こります。

  • 足に合わない靴(大きすぎる・前すべりしやすい)

  • 歩き方のクセ(かかと重心・前足部への体重不足)

  • アーチの崩れ(開張足・偏平足)

  • 運動不足や、足指を使う習慣がない

  • 子どもでは裸足での運動機会の減少や、姿勢不良

足指が地面につかないことで、踏ん張れず、余計な筋肉に力が入りやすくなるのが問題です。

どうやって対策するの?

浮き指は、「足指を使いやすくする環境づくり+日常的なトレーニング」で改善が見込めます。

✅ 足指が自然に接地するようなパッドの工夫
✅ 横アーチ・縦アーチを整えるオーダーメイドインソールの使用
✅ タオルギャザー・足指グーチョキパーなどの足指トレーニング
✅ 靴選びの見直し(前すべりしない・フィット感のあるもの)
✅ 子どもの場合は正しい姿勢や重心の指導も重要

モートン病

モートン病(モートン神経腫)ってなに?

モートン病は、足の指の間を通る神経が圧迫されて、痛みやしびれが出る神経障害のことです。
特に多いのは、第3・4趾(中指と薬指)の間で、そこを押すと「ピリッ」「ジンジン」とした痛みが走るのが特徴です。

これはモートン神経腫(しんけいしゅ)とも呼ばれ、神経の炎症や肥厚によって痛みが増します。

モートン病になるとどうなるの?

  • ✔ 足指のつけ根にピリピリ・ズキズキとした痛み

  • ✔ 靴を履くと痛みが悪化する(特に細身の靴やヒール)

  • ✔ 指の間にしびれや異物感が出る

  • ✔ 中足部を圧迫すると「ピリッ」と電気が走るような痛み

  • ✔ 長く歩くとつらくなり、脱いだら少し楽になる

放置すると痛みが慢性化し、歩行に支障をきたすこともあります。

原因はなに?

モートン病は、神経が中足骨間で繰り返し圧迫されることが原因で起こります。

  • 開張足(横アーチの低下)により神経の通り道が狭くなる

  • つま先が細い靴やヒールでの圧迫

  • 中足骨骨頭部に荷重が集中する歩き方

  • 前足部の柔軟性低下や筋バランスの乱れ

  • スポーツや長時間の立ち仕事による負担の蓄積

👣 特に「開張足+浮き指+ヒール靴」という組み合わせで起きやすい症状です。

どうやって対策するの?

モートン病の対処には、「神経への圧迫を避ける設計とアーチのサポート」が必須です。

✅ 横アーチを補正するインソール+神経部位を逃す加工(モートンパッド)
✅ 前足部に荷重が集中しないよう、体重バランスを調整
✅ 開張足・浮き指への対応(足指トレーニング含む)
✅ 靴選びの見直し(幅広・前足部にゆとりがある靴)
✅ 痛みが強い場合は整形外科での**注射や画像診断(MRI)**も検討

タコ・ウオノメ

タコ・ウオノメってなに?

「タコ」や「ウオノメ」は、皮膚が硬くなって角質が厚くなる状態のことをいいます。

  • タコ(胼胝・べんち):皮膚の表面が広く硬くなって盛り上がったもの

  • ウオノメ(鶏眼・けいがん):角質が内側に食い込み、芯ができて痛みを伴うもの

どちらも足に過剰な圧や摩擦が繰り返しかかることでできる、いわば「皮膚からのSOS」です。

タコ・ウオノメになるとどうなるの?

  • ✔ 歩くと特定の場所がジンジン・ズキッと痛む

  • ✔ 靴の内側に当たる部分が硬くなってくる

  • ✔ 指の間やつけ根に芯のようなものができて痛い(ウオノメ)

  • ✔ 痛みをかばって歩き方が歪む

  • ✔ 病院やサロンで削ってもまたすぐ再発する

実は、「なぜそこにできるのか?」には、足のバランスや構造的な問題が大きく関係しています。

原因はなに?

タコやウオノメは、ただの「靴ずれ」ではなく、以下のような足の構造や歩き方のクセによって起こります。

  • 偏平足や開張足によって足裏に圧が集中

  • 浮き指や外反母趾で足指が使えていない

  • サイズが合っていない・硬い素材の靴

  • 歩行時の荷重バランスの崩れ(例:外側ばかりに体重がかかる)

どうやって対策するの?

痛みのあるタコ・ウオノメには「削る」処置も必要ですが、再発を防ぐには“原因となる圧や摩擦”を減らす工夫が重要です。

✅ 圧のかかるポイントを分散するインソール設計
✅ 足裏の接地バランスを整えるアーチサポート
✅ 靴の中で当たる箇所を緩和する局所パッドやカスタム加工
✅ 歩き方の見直しと、必要に応じた足指のトレーニング
✅ 定期的な角質ケアと保湿(サロン or セルフ)

強剛母趾

強剛母趾になるとどうなるの?

  • ✔ 親指のつけ根が曲がらず、歩くときに痛む

  • ✔ 指が反らないので、つま先で蹴り出せずベタ足歩きになる

  • ✔ 靴の中で関節が圧迫されて腫れ・熱感が出る

  • ✔ 代償的に膝・股関節・腰にも痛みが出てくる

  • ✔ 見た目は外反していなくても明らかに歩きづらい

 外反母趾とは逆に「指が真っ直ぐでも、関節が動かず痛い」ケースです。

原因はなに?

強剛母趾は、関節に繰り返しかかる負担や摩耗によって進行します。

  • スポーツや長時間の歩行で関節に負担がかかり続けた

  • つま先立ち動作やジャンプ動作が多い生活・競技

  • 加齢による関節軟骨のすり減り(変形性関節症)

  • 足の形(例:エジプト型の長い親指)や固い靴による圧迫

関節の動きが制限されてくると、骨のトゲ(骨棘)や関節内の変性が起こり、痛みが悪化します。

どうやって対策するの?

強剛母趾の対処には、「関節の動きを補う工夫+圧迫を避ける靴・インソール」が重要です。

✅ 親指を無理に反らさず歩けるような靴のローリング加工
✅ 痛みが出る関節部に圧がかからないインソールの設計
✅ 必要に応じてインソールで重心バランスを修正
✅ ヒールが低く・つま先にゆとりのある靴の選定
✅ 炎症がある場合は冷却・安静+必要に応じて整形受診(レントゲンで診断可能)

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